2025年02月18日
漏電していて電気が切れる‥ 広範囲を探して原因特定!
今日は漏電のお話。
お酒を造っている工場があるのですが、
保安協会さんの定期検査で 「凍結防止の回路が漏電している。」
そのように指摘されたそうです。
絶縁状況は漏電遮断器が切れるか切れないかのぎりぎりのライン

つまり常に電気がじわじわと漏れている状態

保安協会さんの方も見える範囲で調べてくれたらしいのですが
特定に至らず‥
僕の方に依頼が回ってきたという流れでした。
現地で回路を分離してから計測すると 0.03MΩ(メガオーム)
‥うん、解決しないとまずいですね


回路名は 『 1階駐車場凍結防止 』 との記載。
駐車場は天井裏剥き出しの状態だったから何とかなるはず‥

1階に降りて天を仰ぐ‥うーん広い(苦笑)
とは言いながら、と請ける防止ヒーターのコンセントのみを調べるので
そこまで難易度は高くないはず

天井がない分効率は良きです。

駐車してある車をかわしながら天井面を注視しつつ
コンセントのある場所を脚立に上って外していく方法をとりました。
一人での作業で行ったり来たりだから効率よく作業しないと厳しい

何か所もあるヒーターのコンセントを3分割の区画で分けて調査。
3区画目のヒーターを抜いたら絶縁状況が劇的に改善されました

よし、あの範囲のどれかが犯人だ‥

1階駐車場に戻って問題の範囲のヒーターをひとつづつ絶縁測定‥
何か所もあると怖いなぁ‥とか考えつつ調べていくと、、
ありました‥一つだけ絶縁状態が悪いヒーター発見です

絶縁状態が 0.04MΩ(メガオーム) なのでこれだけが原因ですね


幸いヒーター配線1本だけが漏電しているようなので一安心。
とはいいつつも寒い日々が続く中で直さないのはまずい(苦笑)
工場も建物を借りて作業しているので、
オーナーさんに依頼して修繕してもらうように依頼を下さった方に報告。
工場の作業員の方には現地を見て頂いて漏電場所を報告。
「 もう場所わかったんですか!?」 と驚かれていましたよっ

漏電状況によっては電気が漏れているにもかかわらず発見が遅れる
そんな場合もあります。
漏電遮断器が漏電火災を防ぐ要となっていますが、
それでも 100% 絶対だとは言えないのです

漏電遮断器が切れた時は必ずしっかりと原因を特定しましょう

目には見えない電気だからこそ注視してくださいね

この度のご用命、誠にありがとうございました

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