池田電工の、やって見せます2! › 融雪設備のひみつ( ´∀`)
2024年11月05日
融雪設備の下は錆だらけ(泣) 悩ましい融雪をどう考えましょう
今年は雪が多いという話をちらほら聞きますが実際どうなんでしょ‥
カメムシも大量発生してるから大雪になるっていうのが
飛騨地方の言い伝えみたいなものなのですが(笑)
最近はあまりそう言うのがあてにならないのでぼんやりとしております。
そんな中、数年前の大雪で大変な目にあったご家庭もありまして
融雪設備を新たに設備したり
復旧したりのご依頼もここ数年でありました。
そんな中で設備を撤去してほしいというご家庭も。
「 融雪の契約を切ったから撤去してほしい。 」
今回はそんなお話です。

今は解約されて見えるご家庭も植えた 『 融雪電力契約 』 ですが、
これは一度解約すると2度と契約ができません。
それは電力自由化に伴ってその契約自体が存在しなくなったから

暖冬が続いた年もあってもういらないと契約を切られる方もいましたが、
これは僕がもう契約はやめていいですよと言えるものではありません

もしかしたらすごく雪が降るかもですし、降らないかも‥
冬季のみ使える契約(使用すると3か月は必ず使用する必要あり)なので、
飛騨地方が南国化しない限りは契約は残しておいた方がいいのかも


今回は既に契約が切られてしまった後のお話なので撤去しますが、
撤去する理由は屋根塗装が剥げて大変な状態になっているからです

「 建てた時から再塗装していない。 」 とのお話で、
屋根に上がってその状況にびっくりでした

設備撤去後に塗装やさんと現状を確認したのですが、
その方も 「 これはヤバいね
」 と苦笑い


急勾配屋根だったので安全に配慮しながらの撤去となりました。

2階の(階数的に3階)屋根から落ちる錆がかなりの影響力がありまして
下階の屋根を錆びさせています

近年の融雪設備は屋根下に収めるタイプが主流ですが、
20年位前は屋根の上に置くタイプも多く販売されていました。
僕も設置したことがありますし、このタイプだと工事費が抑えられたのです。
融雪用のヒーター自体の劣化も少なくて、屋根にひくメッシュはステンレス。
なので錆びる心配がないのですが屋根そのものはそうはいきません

ただ、年数が経過するとこの様な状況も発生してきますので、
良し悪し‥と言ったところでしょうか


どちらにせよ上の写真のように固定が切れてしまっていて
かつヒーターの配列がこんな状態では雪は効率的に融かせません

3面あった融雪設備はすべて撤去。
塗装屋さんへの説明もしてあとはお任せしました


外したメッシュとヒーターは分別して廃棄処分です。
何かに再利用できるかといえば‥できません(苦笑)
こういう面では屋根下に収める融雪設備の方が良きですね


市内の高齢化は進む一方で若者は都会への進出の傾向。
観光業の若者多いじゃん! と思う方いませんか??
その若者は他県からの人や海外からのひとが多いのですよ

ちょっと前にあった例のアレで今後の市や県の予算がどうなることやら‥
産業も観光業も数年大変になってしまうかもですね

建築業界も若者がいない、、ここからどう乗り越えていくのかが勝負です。
残り1か月と少しは来年への準備期間として粛々と準備進めましょう

この度のご用命、誠にありがとうございました

***********
***
池田電工へのお問い合わせ方法は以下の通りです。
電話 0577-34-2633 (繋がりにくい場合があります)
FAX 0577-34-2829
携帯 090-1096-1567 (直通で僕が出ます)
Mail
ikedadenkou@gmail.com
※すぐにお返事できない場合があります、ご了承ください。
岐阜県高山市の電気工事店です。
お気軽にお問い合わせください

(融資・車輌買取等の電話・FAXはご遠慮願います。)
タグ :屋根融雪
2023年10月26日
雪前にアンテナ撤去と融雪ヒーターの撤去!? 真意は‥
冬が近づきつつある今日この頃ですが、
今回は融雪ヒーターを撤去してほしいというご要望のお客様

どうやら電気代が高くなっているので、西面だけヒーターをなくして
雪止めネットを装着する方向性なのだとか。
その際に融雪ヒーターが邪魔になるので取り除いてほしいというのが
今回の内容でした

屋根の上に上がると軒先にヒーターがずらり‥
このタイプの撤去は初めてです。

電源もちゃんと入っているか調べて欲しいとのことで確認‥
んん??
東面のヒーター回路をONにしたはずが雨樋ヒーターがONに

この設備施工した電気工事店さん、表示間違ってますぜ


何にせよ設備的には使えていると言う事がわかったのでそちらはOK

テレビアンテナも現在は使っていないとのことで撤去していきます

光通信の契約と共にケーブルテレビが普及している昨今では
アンテナでテレビ視聴と言う事が減ってきています。
かなりの劣化具合なので、雪が降ると倒れる危険性が‥
完全に撤去してしまいますよ


ヒーターも奥から順に撤去していきますが、
念のためにお客様にもう使わないかを確認。
この確認をしているかどうかが大切です。
撤去したあとに 「 それを他で使いたかった。 」 という事を言われた
などという事例が他でもあったらしく、確認は必須です


今回のお客様は以前にお仕事を頂きました方なので
そんなことを言われる方ではありませんが、
撤去の場合には皆様に確認しておりますので宜しくお願い致します。
この日のうちに電源の切り離しとヒーターの撤去
アンテナの撤去を完了できて一安心


この日も一人作業なので屋根から不要材を下ろすのも一苦労‥
しかし、なんとお客さまが自ら手伝ってくださるという

もちろん危険なので地上でのロープ外しだけしていただきました

めちゃくちゃ助かりましたありがとうございます

屋根の上もスッキリして、
これで板金屋さんが防雪ネットの施工を進めてもらえるように

打ち込み固定式の金具以外は全て撤去済みです。

今回のご依頼はこれですべて完了となりました

天候に恵まれないと施工できない屋根工事ですので
早めの撤去が完了できて良かったです

板金屋さん、後は任せました

この度のご用命、誠にありがとうございました

***********
***
池田電工へのお問い合わせ方法は以下の通りです。
電話 0577-34-2633 (繋がりにくい場合があります)
FAX 0577-34-2829
携帯 090-1096-1567 (直通で僕が出ます)
Mail
ikedadenkou@gmail.com
※すぐにお返事できない場合があります、ご了承ください。
岐阜県高山市の電気工事店です。
お気軽にお問い合わせください

(融資・車輌買取等の電話・FAXはご遠慮願います。)
2022年10月15日
融雪設備の上に新規融雪設備! 磁力でくっつくヒーターです♪
今回は久々に屋根融雪のお話です

屋根面に直接貼り付ける融雪設備と雨樋ヒーターを新規で設備

‥実はすでに融雪ヒーターは屋根下にあるらしいのですが
融けが悪いというお話で今回そのヒーターは使用を中止して
屋根面直貼りのヒーターを施工させて頂きました。

電気的な設備を事前に調査したのが4月で、施工の正式依頼が8月

記憶が飛んでしまっているのを図面と写真で思い出しつつ、
現地にも行って確認して材料を発注

屋根に貼るヒーターの納期は特注品なので納期に2~3週間必要でした。
今回採用したのはマグネットタイプの融雪ヒーターで、
貼り付けてある磁石の磁気で屋根面に貼りつく品となっております

天気は雨と曇りの合間を縫っての施工‥
足場の建ててもらえる期間が限られるので準備の完璧さが重要

雨が降らぬことを祈りつつまずは屋根面の拭き取り掃除

掃除することで貼りつく強度上昇と、周囲コーキングの密着性を上げます。
屋根面の汚れ具合が半端ではなくて、
水を20リットル持ってきていて正解でした(苦笑)
掃除が済んだらら根接の板金接手にコーキングを打ち込んでいきます。
屋根面を一面ヒーター化させるので、逆水が内部に入らない様にします

ですので一番下面からのヒーター施工をしていきます。
今回は磁石タイプを採用していますが、両面テープ式の物もあります

ですがこのやり方 + プライマー塗布 + 剥離紙の剥がし‥
という工程が増えるまする~

予算の関係と施工時間短縮を考慮してマグネット式に致しました

屋根面は午前中に完了出来たので、
昼ご飯前に雨樋ヒーターを入れます

この作業本来は2人でするのが最良なのですが、毎度一人です

道具と上手なやり方を覚えてしまえばヒーターを傷つけることなく
施工することが可能になります

その代わり足場を何度も行き来することになるのはご愛敬です。
この日の歩数計の数は6500歩

めちゃくちゃ足場行き来したもんなぁ(笑)
雨樋ヒーターは地熱のある地面の配管まで通すのが大切ですよ

じゃないと融雪した排水が途中で氷結してしまいますからね。
地熱のある地面まで降ろすのが正解です。
ヒーター関係の施工が終わったら不要な物はすべて屋根から降ろし、
軒下の電源配管施工を進めます。
この住宅には屋根裏が存在しないために、
既存の融雪盤から電源を確保するためにはぐるりと軒下を迂回する
必要がありました。
融雪の電源が2階(2階のロフト部分)にあったことが救いでしたね(笑)
この日は家の中に入ることができない日だったので屋外施工まで。
最後に結線をしたら作業は完了となります

こんな感じでまとめました。
露出タイプの融雪ヒーターなのでこれくらいしか纏まられない‥
ちょいと悔しいです



そして日は変わりまして室内結線の日。
屋外配管も若干残ってるのも含めて半日で仕上げていきます

宅内も屋外にアクセスするには
樹脂モールで配管するしかありませんでした

ですが、壁の色に近い色をチョイスして施工しておりますので
何卒ご容赦くださいませm(__)m
と言う事で、今回の施工はすべて無事に完了いたしました

絶縁状況は全回路 100MΩ(メガオーム) です。
新説なので当然なんですけどね(笑)
お客様にも完了と設備に問題ない事をご報告して終了です

ご依頼下さった 「 森瓦店 」 さんにも施工図面と保証書をお届け

ヒーターは3年保証付きでございます。
この度のご用命、誠にありがとうございました

***********
***
池田電工へのお問い合わせ方法は以下の通りです。
電話 0577-34-2633 (繋がりにくい場合があります)
FAX 0577-34-2829
携帯 090-1096-1567 (直通で僕が出ます)
Mail
ikedadenkou@gmail.com
※すぐにお返事できない場合があります、ご了承ください。
岐阜県高山市の電気工事店です。
お気軽にお問い合わせください

(融資・車輌買取等の電話・FAXはご遠慮願います。)
2022年09月03日
融雪の電気代をどれだけでも節電したい‥温度制御で解決!
今回は屋根融雪関連のお話になります。
夏が過ぎると 「 融雪 」 や 「 暖房機 」 のご依頼が増え始めます。
もちろん暖房に強い 「 寒冷地エアコン 」 のご依頼もありますが、
去年から今年の初めにかけての雪害が多くありまして、
関連するお仕事依頼も多数いただいております

今日のお話は、
「冬期の雨樋ヒーターの電気代が高いから説できるようにしたい。」
この様なお悩みの対応をさせて頂いたもので、
温度制御盤を既存の回路に組み込ませて頂きました

今まではブレーカー(遮断器)から直で雨樋ヒーターへ接続されていて、
温度制御は雨樋ヒーターに付属されているサーモでON/OFFでした。
ただし、もともと備わっているサーモの動作幅は広くてですね‥
動作温度をざっくり書きますと
ON状態になる気温は 5℃(±4℃) つまり 1℃~9℃ でON
OFF状態になる気温は 10℃(±4℃) 6℃~14℃ でOFF
※メーカーごとに違います。
こんなに大ざっおぱなんです



ですので、どれだけでも節電を‥とお考えの場合には
温度制御を細やかにして、通電時間をいかに必要なタイミングに絞るか。
これがポイントになります。
ということで、今回構築した制御部分がこちらです

左上にあるのが温度を制御する電子サーモで、
設定した温度を下回ると電源通電をONする仕組みとさせて頂きました

設置する場所がアパートの階段室なので、
動作設定温度は1℃~2℃が最適かな? と考えています。
目盛りが大雑把なのはご容赦ください(苦笑)
一目盛りが 5℃ 刻みですので、これでだいたい 1℃ の設定です。
分電盤にも制御盤用の電源を準備して、
これで冬期の準備が整いましたよ

動作確認をしたら完成です

今まで遮断してあったヒーターのブレーカー(遮断器)もONにして、
後は制御盤が設定した温度で自動制御してくれます

今回の場合の節電方法としては、
これが最も安価で簡単な制御となります

ただし、設定方法を間違えると雨樋が凍結してしまったり
期待した効果が得られないばかりか雨樋の破損にもつながります

設備改造の際にはじゅぶんいご注意くださいね

この度のご用命、誠にありがとう御座いました

***********
***
池田電工へのお問い合わせ方法は以下の通りです。
電話 0577-34-2633 (繋がりにくい場合があります)
FAX 0577-34-2829
携帯 090-1096-1567 (直通で僕が出ます)
Mail
ikedadenkou@gmail.com
※すぐにお返事できない場合があります、ご了承ください。
岐阜県高山市の電気工事店です。
お気軽にお問い合わせください

(融資・車輌買取等の電話・FAXはご遠慮願います。)
2022年06月08日
雨樋を守る! 雨樋凍結防止ヒーター施工♪ ‥あと注意点も
今年はエアコンの施工依頼も多いですが、
屋根融雪関連のご依頼も多いです

昨年度の大雪で雪害を受けられた方も多く、
その改修に伴う融雪設備の増設施工が多いです。
今回は軒先が雪の逆水によりボロボロになってしまったとのことで
軒天の張替えと、雨樋へのヒーター設置施工を行います

電源は今回の場合、
融雪専用の回路を引っ張ってくることは必要ありません

消費電力が小さいヒーターで、自己温度制御型なのでオーバーヒート
しませんし、雨樋内に融雪水がない場合には消費電力を抑えるという
機能ももっています

ですので、電源はボイラーの防水コンセントから分岐していきます。
施工前の軒天はこんなような状態でした

これはひどいですね

ボイラーの電源を壁面内部を通してボックスに収め、
スイッチと通電表示ランプも設けました

スイッチONで赤いランプが点灯するようにしてあります

配管で壁面を上がりまして、
雨樋ヒーター専用のコンセントを準備しました

電源 100V(ボルト) 仕様の雨樋ヒーターはコンセントプラグ仕様。
ですので、コンセントに差し込めば電源供給完了できます


まずは横樋にヒーターを通します。
あっ、融雪ヒーターについての注意点なんですが、
スイッチがある設備の場合に多い操作ミスがあるんです。
それは、雪が積もってしまってからスイッチを入れると言う事‥
積もってからスイッチONでは遅いのです

雪が降り始めたらすぐにスイッチをONにしてください。
積もってしまってから通電してもほとんど解けてくれませんし、
雨樋ヒーターの場合は熱は出ても樋が凍ってからではその能力が
20%も発揮できないんです

これをやらずに 「融雪装置あるのに融けないんだけど!?」 という
他社さんで施工したお客様を今まで何人か見てきました。
雪が降る季節になったら即座にスイッチはON。
これだけで融けないというトラブルは回避できますよ

さて、横樋に納めたら今度は縦樋に通線していきます。
ここで登場するのが専用ツール

普段は一発でこのツールが通るんだけど‥あれ??
樋の中を覗くと‥げっ、落ち葉で埋まってるやん

こういうのも雨樋が詰まる、氷ができてつららができる原因になります

こんなこともあろうかといろいろ準備してあるんでご安心を。
まずはリベットを取り除きます。
コンコン叩くと雨樋が分離できます。
ほらほら‥完全にL字部分埋まってるやん

これも軒天がダメになった理由の一つかもしれませんよ??
樋を掘り返して硬くなってつまっていた落ち葉を除去。
ちょっとしたことでトラブルの原因になるものです。
リベットで雨樋を復旧していきますよ

雨樋ヒーター施工時にはこのツールは必須ですね

はい、縦樋の下までちょうどの長さで収まりました

ズラした縦樋も復旧すれば施工はすべて完了となります

雨樋ヒーターはほんのり暖かくなることで流水の経路を確保して
凍結を防ぐための設備です。
凍結してしまってから通電しても融けていかないのは必然‥
昨年の冬、別件でとてつもないつららができたお宅も
これが原因だと思います。
「電源ONにして天気がよくなる日も融けるまで通電し続けてください。」
そうアドバイスをして様子を見て居て頂いていたはずなのに、
再度様子を見に行ったら
「融けないから消した!」 いやいや‥それでは氷また元に戻っちゃうよ‥
僕がスイッチを設ける理由は、夏季のご通電を防ぐ目的と
少しでも電気代を抑えたいという要望が多いからです。
すべて多くの経験談からお話していますので、
ぜひ融雪設備うの電源は雪が降り始めたら必ずONですよ

この度のご用命、誠にありがとうございました

***********
***
池田電工へのお問い合わせ方法は以下の通りです。
電話 0577-34-2633 (繋がりにくい場合があります)
FAX 0577-34-2829
携帯 090-1096-1567 (直通で僕が出ます)
Mail
ikedadenkou@gmail.com
※すぐにお返事できない場合があります、ご了承ください。
岐阜県高山市の電気工事店です。
お気軽にお問い合わせください

(融資・車輌買取等の電話・FAXはご遠慮願います。)