2022年12月30日
音のない冷暖房システム構築! 補聴器調整に必須でした
『 平川医療器商会株式会社 』 様に施工させて頂きました
補聴器調整室の『 消音冷暖房システム 』 が完成しました

先日お客様に使い方をレクチャーしましてお引き渡し

高断熱ダクトを使った吸音効果の高い吹き出し口との組み合わせで
補聴器調整しているときも雑音を出さず効率的に冷暖房できます

補聴器の調整時には冷房の風切り音でも邪魔になるのです

今回のシステムは冷暖房の効率も下げることなく空間全体を冷暖しながら
風切り音も送風音も出さないシステムです

完成後に送風機に一番近いダクトからの騒音確認もしましたが、
冷暖房システムの運転無し状態で
空間の騒音レベルは 34.6dB(デジベル) でした。
冷暖房システム運転した状態での測定値は‥
ドキドキしながら調べる‥
おっ、いいですね

測定値は 35.9dB(デジベル) なので
+1.30dB の上昇に抑えられていますね

エアコン本体と送風機は倉庫側に設置して、
振動や騒音は極力部屋へ伝えないように配慮してありますよ

エアコンは寒冷地モデルの一般家庭用のルームエアコンを使用。
18畳用で、実際の空間よりも小さめのモデルです。
設置した空間は 8m×8m の空間ですので単純計算で 64㎡(平米)
‥つまり 35畳 の空間です。
2倍の広さをカバーしちゃっています

暖気、冷気を送り出す送風機は
一般的な送風機では結露にて故障してしまいますので
使用環境条件が -10℃ ~ 40℃ の製品を採用しております。
騒音対策でも給気専用吐出消音構造 「 マフラーサイレンサー 」 にて
低・高周波数領域の騒音を低減させていますよ

断熱ボックスに溜めた空気を送風機で吸って
空間へ強制的に送り出す単純なシステムです

全館空調の住宅でよく見かけるシステムですが、
今回は吸音も重視しているのでこのような形とさせて頂きました

送風機は φ200 の大口径の物を採用しているので
送風音も抑えられる仕組みです

住宅ならここまで厳重に騒音対策はなされないのですが、
今回は条件が特殊なので送風口に消音ボックスを採用しています。
これを使うだけでも -3dB(デジベル) の効果があります

システムの操作部は同じ操作が1階でも2階でもできる様に
同じ装置を設置させて頂いております。
ただし、強弱だけは2階の補聴器調整室の中でしか操作不可

従業員の方皆さんに集まって頂き、使い方を説明しましたよ

1階は事務をしている机の裏側にリモコンと送風機のスイッチを準備。
2階に行かなくても予備冷暖房を可能にしています

これができるようになっただけでもかなり喜ばれました

「寒い中2階に暖房をつけに行くのが苦痛だったんだよ。」 と所長さん

わかります、、階段室もめちゃくちゃ寒いですもんねこの時期(苦笑)
次は階段室の暖房が必要になるかも
??

今年の測定は申される事は無いそうですが、来年予約は有るらしいので
このシステムが活躍してくれると思います

緩やかな風が降り注ぐ形の冷暖房なので、
気流を感じない分心地よさもありますし、冷えた空気の流れで寒いという
感覚は減ると思います

今回の設計は気流計算等は一切行っておりません。
自分の経験のみで構築したシステムとなっております。
以前消音排気システムを構築したことがありまして、
「こんな感じでもし実現可能ならやってみてくれよ。」 との
所長さんの一声から計画が始まったのです

信頼あってのご依頼でしたので、形になったので良かったです

この度のご用命、誠にありがとうございました

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